よく晴れた日の午後に行くインドネシア料理のお店です。逆を言えば晴れた日にしか行ったことがないという。なぜ晴れた日限定なのかと言うと、ここは午後になると西日が差し込みぽっかぽか。
店内に流れるガムランをベースとした優美なインドネシア音楽と太陽の光りの見事な調和に思わずホッコリ。食後は1000%やる気が出ません 笑
店名の「cabe〈チャベ〉」とはインドネシア語で唐辛子のこと。武蔵小山に本店があり、ここ目黒は2号店だそうです。アジア料理のなかでもインドネシア料理って日本では珍しいかも?cabeではそんなインドネシア料理をゆったりのんびり堪能できます。
余談ですがインドネシアには国教がないので信心もさまざま。同じインドネシア料理でも、イスラム教徒、ヒンドゥー教徒、キリスト教徒とでは食べるお肉も異なります。イスラム教徒なので昨日までは豚を口にしなかった人が結婚して改宗し翌日からは豚をガツガツ食べる、なんてことも(その辺に興味のある方は『世界屠畜紀行/内澤旬子 著』をぜひ)。そんなんでいいの?って気もしますが 笑
ナシゴレンスペシャル〈Nasi Goreng Special〉。なにがスペシャルなのかって?
そう、この上に乗った目玉焼き。日本ではナシゴレンと言えば的な存在ですが、現地インドネシアでは通常のナシゴレンに目玉焼きは乗らないそうです。さらにサテ×2本にエンピン(海老セン)がついくるスペシャルっぷり。
サテとは、ようは焼き鳥のこと。鶏肉なのでサテ・アヤム。ピーナッツソースとチリソース味のサテが1本ずつ付いてきます。このピーナッツソースの甘さ加減が絶妙でおいしい!くどくない濃厚な甘みは癖になります。
ナシゴレンはパラパラでトゥラシ(海老の発酵調味料)が品よく効いていてウマし!属性で言えばナンプラーに近い味です。トゥラシ自体は超強烈&ハードコアなツイキー調味料なのでさじ加減が上手なんでしょうね。お米もインディカ米ではなく日本米。一般的なナシゴレンよりは香辛料や調味料が控えめでサッパリしているし、全体的に食べやすく調理されていると思います。
サンバルゴレンダギン〈Sambal Goreng Daging〉。牛肉のココナッツ煮。カレーの親戚って感じ。同じココナッツベースでも、タイカレーよりもスパイス&ココナッツ感が控えめ。見た目ほどは辛くなく、味わいはタケノコを始めとした野菜の甘みが効いています。このスープを・・
ごはんの上にドーン!食感の良い具材がてんこもりなのでサクサク食べられちゃいます。そうそう。ナシゴレンしかり、全体を通してナシ(ご飯)の盛りがちょっと少ないかな〜けどこのくらいがカラダには丁度良いんだろうな〜って量です。
インドネシア料理には欠かせないサンバルソースもお好みで。サンバルはお店によって甘かったりもしますが、cabeの自家製サンバルはやや辛め。油断してかけすぎると汗かいてヒーってなります。風味に変化をつけたいときにちょぴっとずつ投入~
ランチはどのセットにもサラダ、鶏肉と春雨のスープ(ソトアヤム)付き。ここのソトアヤムはレモングラスが効いていてとてもおいしい!食後のお茶(コーヒー/紅茶/蓮茶/ジャスミン/ハニージンジャー)もセットになっているので、ついつい長居してしまうわけです。
ただしこのcabe、目黒駅からはけっこう離れています。駅から徒歩15~20分ほどでしょうか。大鳥神社のさらに先、多摩大目黒高校の対面のビル2Fにあります。その立地のためか、ランチ時は空いているので穴場。他のお客さんものんびり目当ての方ばかりなので、ビール呑みつつゆったり過ごすのにも最適〜。店長さんも朗らかであたたかい感じ。全体的に”ゆるい”お店です。
なかば日向ぼっこ目当てなので夜は未だ行ったことがありませんが・・。メニューを見るとかなり豊富な種類のインドネシア料理を堪能できるので、絶対に昼夜ともに満足できるはず!
cabe〈チャベ〉目黒通り店(目黒)
03-3713-0952
目黒区目黒3-12-7 パルビゾンビル48 2F
月~金:AM11:00~PM15:00|PM18:00~PM23:00
土:AM11:30~PM23:00
日・祝:AM11:30~PM22:00
ナシゴレンスペシャル:1000円
サンバルゴレンダギン:1000円
サラダ・スープ・ドリンク付き(大盛りは+100円)
※全席喫煙可