言わずと知れた「づゅる麺・池田」。目黒を代表するつけ麺屋です。書き入れ時には必ずと言っていいほど行列ができる人気店なのでいまさら感もありますが、やはり好きなものは好き!ということで。目黒駅から権ノ助坂の登り車線を下ると見えてくる、権之助坂商店街アーケードに池田はあります。
オープンしたのはおそらく2006年。当初はキム兄に激似の店主が厨房に入っていましたが、いまは現場を後任に継ぎ、地下の工房で製麺や季節メニューの開発に勤しんでいるそう。通い続けて早6年(経たな・・)、いまだ飽きることなく通っています。メニューにらーめんもありますが、池田では僕はつけ麺専門。
つけ麺(醤油)。惹き付けてやまないのはこいつ。オープン当初の750円(大盛り無料)から、国産小麦の高騰とともに今では800円(大盛り50円)に。下手したらもう100食以上食べているかも・・この一杯にハマりにハマり、ここ数年は若干落ち着いてきたものの、いまだ中毒性あり。
池田のいちばんの魅力は何と言ってもこの中太の自家製麺、小麦の風味がギュッと詰まっています。かん水+セモリナ粉も混ざっているため弾力がありモッチモチ、店主が試行錯誤のすえ現在の配合に辿り着いたそう。この麺はほんと唯一無二だなぁ。ちなみに備え付けのレモンは最後の一口に絞ると食後サッパリでいい感じ。
味玉塩つけ。醤油の麺とは異なり、こちらは平打ち麺。見た目だけではなく食感、歯ごたえにも変化があり、モチモチ+プルルンって感じ。平打ち麺といってもうどんのそれともフィットチーネとも違い、これまた唯一無二。
僕は醤油派ですが塩も塩でハマります。一般的な節系つけ麺は、麺もつけ汁もどうにもこうにもうどんに近い”つけうどん”みたいな仕上がりが多く「それだったらうどん喰えばよくね?」って思っちゃうのですが、池田はあくまで”つけ麺”。この違いはかなりデカい。
醤油と塩のつけ汁を見比べてみると・・
(左:塩/右:醤油)見た目は明らかに異なるものの、どちらもベースは一緒、鶏と魚介節を中心に野菜のウマ味を感じる和風仕立てです(ちなみに無化調)。サラっとした口当たりなので、節系に多い、麺にドロッと絡ませる感じは皆無。麺の味をしっかり楽しめます。具は共通して、キャベツ、細切りチャーシュー、シナチク、ネギ。このキャベツがつけ汁を吸っていい仕事をするんだな〜。つけ汁のおかわりはできませんが、スープ割はありますのでご自由に。
今まで店の前を通りがかって「並ぶのはちょっと・・」と敬遠された経験のある方は14時頃の来店がお勧め。一見スタンダードなようでいて捻りの効いた奥深い味、そして唯一無二の食感が楽しめます。また、店主の池田さんが開業前はタイ料理屋で働いていたこともあり、たまにタイらーめんがメニューに加わったり秋にはさんまらーめんが出たりと色々と変化に富んだお店でもあります。店内のBGMはレゲエだし!
づゅる麺 池田〈いけだ〉(目黒)
03-5740-6554
目黒区目黒1-6-12
AM11:30~PM15:00|PM17:00~PM24:00頃
つけ麺:800円(大盛り各+50円)
味玉塩つけ:900円
※全席禁煙