信濃屋(五反田)

お肉屋さんが作るコロッケやメンチって抜群にウマい!というわけで今回ご紹介するのは創業60年の老舗、鶏専門の総菜屋であり精肉屋でもある「信濃屋」です。五反田駅西口を背に左へ曲がり、目黒川沿いのファミリーマート(2つあるうちの2Fがサイゼリヤの方)を左折して50m程のところにあります。
五反田 信濃屋 入口
老舗といってもご覧の通り威圧感は皆無。店頭に脈略なく飾られているキティちゃんに何とも言えない風情を感じます。お昼時にはお弁当の販売もしているのでいつも大盛況、近所の人にとても愛されている名店です。
五反田 信濃屋 総菜ブース
店の前に立つとまず見えるのがこの総菜コーナー。油の跳ね返りでテラッテラになったショーケースには鶏肉を使った各種お総菜と焼き鳥が所狭しと並んでいます。特に揚げ物は植物油をベースに信濃屋独自の鶏油を配合しているためコクがあり食べ応え充分な味に仕上がっています。
五反田 信濃屋 若鶏の唐揚げ
お気に入りその1:若鶏の唐揚げ。買い食いの主力選手、こいつは外せません。最近流行の唐揚げ専門店などに多い片栗ベースのサクッと系ではなく、厚手の衣でしっとりと包みこんだふわっとタイプ。陳列中に水蒸気を含むため、かなり優しい食感になっています。濃い目の下味と若鶏の柔らかい身ほどけ感が絶妙。
五反田 信濃屋 鶏メンチ
お気に入りその2:鶏メンチ。信濃屋の総菜コーナーでも不動の人気を誇るため(僕しらべ)売切れも多々。来店のタイミング次第で運良く買えるレアモノです。かなり細かくミンチされた肉質はハンペンのように肌理が細かくもちもちながら、肉の旨味としずる感はしっかり保っています。メンチに関しては歩き喰いしたいのをグッと堪え、家でじっくり食べるのがお勧め。隣りの手羽元揚げもナイス。

そしてここからが本題と言うかある種マニア向けの話になり恐縮なのですが・・。
五反田 信濃屋 精肉ブース
そう、真打ち登場!精肉部門です。信濃屋では加工チームの方々が朝〆の新鮮な鶏を一羽一羽、手作業で捌いてくれます。それはもう凄まじいスピードで。

五反田 信濃屋 精肉ブース

扱っている鶏の品種は3種類。鳥取産の『大山鶏』、山梨産の『赤鶏』、産卵後の『親鶏』。
大山鶏は、雛鶏特有の柔らかさの中にも”鶏”本来の味がしっかり楽しめる逸品。なんでも近所にある鶏料理の名店「庭つ鶏」も信濃屋の大山鶏を使っているとか。赤鶏は大山鶏よりも飼育期間が長いため歯ごたえがあり、鶏の旨味がギュッと詰まっています。親鶏は身の食感こそ硬いものの味わいが深く、煮込み料理に適しています。このように、それぞれ個性の違った”鶏”なので用途別に選べるのも楽しみの一つ(品種別の詳しい特徴は信濃屋WEBサイトで)。

これらの鶏は飼育に手間隙がかかっているため、スーパーのお肉と比べるとどうしてもgあたりの単価は高くなりますが、そのぶん抜群にウマいので料理する方はぜひ一度入手してみてください。きっと味の深みの違いに驚愕するはず・・。あと、だいたいおまけしてくれるので気分的にはかなりお得!
五反田 信濃屋 鶏モツ
中でも僕のいちばんのお目当てはこの鶏モツ。なかなか流通に乗りにくい鶏モツ(レバーはありますが)も抜群に新鮮な状態で手に入ります。この丸っこい黄色の物体。焼き鳥好きなら分かりますね?そう、チョウチン(キンカン)です。ようは雌鶏の内臓卵(卵巣)のこと。都内だとチョウチン付きで鳥モツを手に入れることは難しいのでとても重宝しています。
五反田 信濃屋 鶏モツ煮
調理するとこんな感じ。こいつをつまみにビールを呑めばそこはもうパラダイス〜♪ ってなもんです。内臓自体が新鮮なため、下処理もそこそこに臭みのない濃厚な鶏の甘味を堪能できます。また、欲しい部位にも適時応じてくれますし、丸鶏も要望に沿った大きさを目の前で捌いてくれます。
五反田 信濃屋 ローストチキン
というわけで今年のクリスマスは2匹の丸鶏、1500gと2000g弱を入手(余談ですが七面鳥は肉質がいまいちということで却下されました・・)。オーブンを使いローストチキンにしておいしくいただきました!

信濃屋(五反田)
03-3491-9320
品川区西五反田1-13-1
AM7:30~PM19:30
日・祭日 定休
若鶏の唐揚げ100g:170円
鶏メンチ:100円
鶏モツ100g:80円
中抜き鶏体:1500〜3000円

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Clip to Evernote

Page Top ▲