麺屋 航(目黒)

「らーめんは・・・お好きですか?」はい!というわけでらーめん屋のご紹介です。表参道のまばゆい路面店ばりにらーめん屋のネオンが煌めくここ目黒。いつからから雨後の筍、もはや一大らーめんテーマパークです。昔は「田丸」「勝丸」「かづ屋」「萬馬軒(2012年閉店)」くらいのものだったんですけどね。今回はその「萬馬軒」の跡地にできた「麺屋 航〈わたる〉」です。

目黒 麺屋 航 入口

ここで話が逸れますが「萬馬軒」の旧店は塾帰りに塾講に奢ってもらったりと、とても思い入れがありましてね・・あの塩っ辛い炒飯を思い出すと涙が・・。ウマかったなぁ。とか言ってここ10数年はすっかりご無沙汰でしたが、寂しいものは寂しい。その跡地に気付いたら、らーめん屋ができていた。まぁ最初は訝しくも思ったわけです。少なからず愛着のあったお店の跡地にひょっこり違う屋号がある違和感。所詮は懐古からの身勝手なんですけどね。わかっちゃいるけど・・そんな気持ちのなか暖簾をくぐり、食券を買い、席につく。数分後。

目黒 麺屋 航 中華そば

なんという美しいらーめん!うまそうやないけ!!というわけで「中華そば」です。並が680円なのも嬉しい(昨今のらーめんって過剰にデザインしすぎて高すぎな気が・・)。

目黒 麺屋 航 中華そば

デザインらーめんが主流の今、あまり見かけなくなったナルト先輩に思わずにんまり。これぞ”らーめん”といった出で立ち。醤油らーめんが好きな僕としてはビジュアル満点。そしてスープをすすると!透明な鶏ガラスープに濃厚な煮干し出汁のよく効いた、角の取れた甘みある塩気。あぁ、いいわぁ・・。と温泉に浸かったときのような安堵感にホッコリ。中細の麺もスープと相性がよく満点。自分のなかで上位の理想系。こーいう一杯が食べたかったんだ!という満を持した味わいに、先に抱いた訝しさも一口目にしてすっ飛び、完食 笑

以来、何度も通うようになったわけですが、ある日ふと気付く。お店の前の張り紙に。

目黒 麺屋 航 キムラ君

なんかよくわからないけど気になったので、この「キムラ君(特製まぜそば)」を注文してみました。すると「キムラ君」登場!

目黒 麺屋 航 キムラ君

そう、「キムラ」とはキムチ+辣油のことでした、なんとストレートなネーミング(記事:関西で大流行キムラ君って何だ?)。ませそば、キムチ、辣油、一口ごはんがセットになっています。

目黒 麺屋 航 キムラ君

ちょいと混ぜて食べてみると、これウマい!味付けはだいぶ濃いんですが、僕のなかにあるジャンクフード魂の琴線に触れ、箸が止まらないウマさ。濃い口の細切れチャーシュー、温玉、シナチク、キャベツ、ネギ、タマネギ、カイワレが麺に絡んでグルングルン。

目黒 麺屋 航 キムラ君

そこへ備え付けのマヨネーズをブリブリ、お酢をジャバジャバ。別皿のキムチと辣油をぶっかけさらに混ぜる!で、この辣油がまた凄ぇウマいの。単体で欲しいくらい。すると先とは違ったパンチある味に。ぐちゃぐちゃに混ぜたあとの、どどめ色のルックスはらーめんのそれとは真逆。。まぁウマからいいんだけど。で、最後の〆に一口ごはんを丼のなかにブッ込み、残った汁と絡め完食。これはハマるとクセになります。カロリーは・・気にしていたら食べられません!

ところで。らーめんってかなり個人の好みに左右される食べ物だと思うんです。「うまいよ!」と薦められた店が自分には濃すぎたり、あるいは物足りなかったり、麺の好みも千差万別。部活帰りに仲間と食べたあの味、なんていう思い出補正もあったりでわりとジャッジのしようのない食べ物だったりします。そんななか「麺屋 航」は思い出補正にも勝る、きちんと仕事がなされた麺なので、節系らーめん好きなら満足できる一杯かと思います。席数10弱のカウンターのみのお店ですが、建物自体も比較的新しいので店内も小綺麗。女性の一人客の姿もちらほら。

目黒 麺屋 航 店内

ちなみにこのお店の看板メニューは「目黒ブラック」という名の「中華そば」より超濃厚な煮干しらーめん。文字通りスープが黒いです。旨味が特濃でいてエグ味も臭みもなく、凄まじくウマいのですが、僕には些か濃すぎるので大抵はノーマルらーめんを食べています。初来店の方、とくに濃い口が好みの方は「目黒ブラック」お薦めです。

麺屋 航(目黒)
03-5420-1130
品川区上大崎3-3-4
AM11:00~15:30|PM17:30~23:00
日曜 定休
中華そば:680円(大盛りは+100円)
特製まぜそば(キムラ君):780円
※全席禁煙

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